火花散る「電気トラック」開発競争 一歩リードはテスラか? ライバル各社に漂う「走行距離500km」という見えない基準
電気トラックの開発が世界中で加速している。今後の派遣を握るキーワードは何か。
テスラの電気トラックとは

11月27日に、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、電気トラック「Semi」のテスト走行の成功をツイートした。このツイートを受け、電気トラック開発競争で、テスラが一歩リードかという報道も見受けられた。
また12月1日には、テスラ初の電気トラックが飲料メーカーのペプシコに納入された。ネバダ州リノ市近郊にあるテスラの工場で行われた引き渡し式典では、イーロン・マスクが直々にトラックを運転した。なお、ペプシコは、カリフォルニアを中心にこの電気トラックを使用する予定である。
テスラのSemiは、2017年にプロトタイプが公表され、2019年に納品を開始するとしていたが、数回延期されていた。当初の見込みから3年越しで、やっと納品にこぎ着けたのだ。今後は2024年から量産に入り、年間5万台生産するとのことである。
スタイリッシュなフォーム、および今までのトラックの概念にとらわれない中央に配置したコクピットのテスラSemiの値段は、ロイター通信社の報道によると約18万ドル(約2390万円)となる。