名物うずしおが一目瞭然も 大鳴門橋・自転車道整備に横たわる「しょっぱい現実」

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淡路島と四国を結ぶ大鳴門橋に自転車道を整備する動きが本格化してきた。未利用の鉄道部分を使う計画だが、その裏側には「紀淡連絡道路」と四国新幹線建設の夢が遠のく厳しい現実も見える。

サイクルツーリズムで観光振興期待

サイクリングに人気の「しまなみ海道」(画像:写真AC)
サイクリングに人気の「しまなみ海道」(画像:写真AC)

 自転車道計画のきっかけになったのは、南あわじ市が鳴門市、香川県東かがわ市と2016年から進めてきた「ASAトライアングルサイクリングツーリズム」。3市を巡るサイクリングを観光の目玉に育てようとする事業で、大鳴門橋上は現在、洲本市のバス会社・淡路交通が自転車を搬送して協力している。

 同じ本四架橋の1本で、広島県尾道市と愛媛県今治市を結んで2006年に全線開通した「しまなみ海道」は、ほぼ全線に自転車道が併設されている。2014年に米国CNNから「世界7大サイクリングロード」に指定され、コロナ禍前まで訪日外国人観光客がどっと押し寄せていた。

 広島県によると、2018年度のサイクリングロード利用者は約33万2000人。レンタサイクルの貸出台数も年間延べ13万台を上回った。芸予諸島が連なる瀬戸内海を眺めながら走る爽快感が評判を呼び、中四国地方を代表する観光名所になっている。

 徳島県が設置している大鳴門橋の「渦の道」は、高さ45 mから直下の渦潮を眺められることが人気を集め、年間約55万人が訪れている。徳島県は自転車道が開通すれば年間最大約75万人に利用者が増えると試算している。

 南あわじ市商工観光課は「渦潮を眺めながら走るサイクリングは魅力的なはず。しまなみ海道のように訪日外国人観光客を集めて、地元に活気をもたらしてくれるのではないか」と期待している。

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