自動運転バスにあわせてバー開閉 誤進入防ぐ「ICTゲート」75%が評価 埼玉・川口で実証

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川口市(埼玉県)で行われた自動運転バスの実証走行に、アークノハラが技術協力。バスの動きにあわせてバーが開閉し、専用のバス停空間を確保するICTゲートを設置した。

ソーラーで稼働 バスにあわせてバー開閉

自動運転バスの実証走行にあわせて設置されたICTゲート(画像:アークノハラ)。
自動運転バスの実証走行にあわせて設置されたICTゲート(画像:アークノハラ)。

 道路標識などを製造するアークノハラ(東京都新宿区)が、2021年2月に埼玉県川口市で行われた自動運転車両の実証走行に技術協力。その結果を5月14日(金)に公表した。

 同社は自動運転バスの円滑な運行をサポートする取り組みの一つとして、ICTゲートを設置した。これはキャスター付きの架台に駐車場の入口で見られるような遮断バーが付いたものだ。システムと連携させると、自動運転バスが近付いたら、その位置情報をもとにバーが自動で開閉する。

 これにより他車両の進入を防止でき、自動運転バスの円滑な走行と駐停車のための専用空間確保が実現する。

 同社によると、自動運転バスの実証走行を中心としたMaaS体験は、新型コロナウイルスの影響で対象を関係者のみに絞ったため参加者は延べ316人となった。川口市実施のアンケートでは、約75%がICTゲートの設置が有効と評価した。

 ICTゲートは、自動運転バスと従来のクルマが共存する混在交通で、自動運転バス専用空間の創出と円滑な交通を目的に設置する。バス停周辺の駐停車やバス停への誤進入といった今後顕在化し得る問題の解決につなげる。ソーラーバッテリー回路で動作する。

 今回の実証走行は、川口市内の鳩ヶ谷駅前広場と複合施設「SKIPシティ」間約3.4kmにて、自動運転レベル3相当で実施。日野自動車の「ポンチョ」をベースに先進モビリティ(東京都目黒区)が改造した自動運転バスを運行した。ICTゲートはバス停の入口と出口に1基ずつ設置し、一般車両の誤進入を防いだ。

 実証走行ではICTゲートのほか、信号機とバスの連動、バスが前方で自動運転していることを知らせるICT LED電光掲示板などの技術・装置の検証も行われている。