暴力的なワイルドさ! スポーツカー「シェルビー・コブラ」を襲った知られざる苦難と奮励ヒストリーをご存じか
キットカーの人気モデル、シェルビー・コブラ。その歴史は、アメリカを代表するレースカーを目指した苦難と奮励に彩られている。
米国を代表したスポーツカー

世界にはレプリカキットカーという根強いカスタムカーのカルチャーがある。
その中で人気のあるモデルといえばシェルビー・コブラ。世界的には数十社のキットカーメーカーがあり、日本にもERA、コンテンポラリー、カークハムなどを中心に、1990年代以降、有名無名合わせて相当な台数が輸入され、マニアックな人々に愛されている。
現在でも、カーショーなどではおなじみのモデルだと言って良いだろう。
ただし、シェルビー・コブラ自体はキットカーとしての姿が本流ではなく、レプリカやキットカーとして人気を得た理由は、あくまでオリジナルが残した名声ゆえである。
これはキットカーを通じてその名を広めた、アメリカを代表するスポーツカーのお話である。
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アメリカ車にそれほど興味を抱かない人でも、それなりのクルマ好きであれば「コブラ」という車名を耳にし、その形を目にしたことがある人は少なくないだろう。
多くの場合そこで感じた印象は、暴力的なパワー、ワイルドなルックス、延々と続く直線を爆走する……といったことかもしれない。