暴力的なワイルドさ! スポーツカー「シェルビー・コブラ」を襲った知られざる苦難と奮励ヒストリーをご存じか

キーワード :
, , , , ,
キットカーの人気モデル、シェルビー・コブラ。その歴史は、アメリカを代表するレースカーを目指した苦難と奮励に彩られている。

米国を代表したスポーツカー

シェルビーアメリカンのワークスレーサーにて世界耐久選手権を戦ったそのものという一台(画像:守山進)
シェルビーアメリカンのワークスレーサーにて世界耐久選手権を戦ったそのものという一台(画像:守山進)

 世界にはレプリカキットカーという根強いカスタムカーのカルチャーがある。

 その中で人気のあるモデルといえばシェルビー・コブラ。世界的には数十社のキットカーメーカーがあり、日本にもERA、コンテンポラリー、カークハムなどを中心に、1990年代以降、有名無名合わせて相当な台数が輸入され、マニアックな人々に愛されている。

 現在でも、カーショーなどではおなじみのモデルだと言って良いだろう。

 ただし、シェルビー・コブラ自体はキットカーとしての姿が本流ではなく、レプリカやキットカーとして人気を得た理由は、あくまでオリジナルが残した名声ゆえである。

 これはキットカーを通じてその名を広めた、アメリカを代表するスポーツカーのお話である。

※ ※ ※

 アメリカ車にそれほど興味を抱かない人でも、それなりのクルマ好きであれば「コブラ」という車名を耳にし、その形を目にしたことがある人は少なくないだろう。

 多くの場合そこで感じた印象は、暴力的なパワー、ワイルドなルックス、延々と続く直線を爆走する……といったことかもしれない。

全てのコメントを見る