暴力的なワイルドさ! スポーツカー「シェルビー・コブラ」を襲った知られざる苦難と奮励ヒストリーをご存じか

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キットカーの人気モデル、シェルビー・コブラ。その歴史は、アメリカを代表するレースカーを目指した苦難と奮励に彩られている。

知られざる側面「市販レーサー」

コブラの中でも最初期型に相当する260エンジンのコンペティション仕様(画像:守山進)
コブラの中でも最初期型に相当する260エンジンのコンペティション仕様(画像:守山進)

 確かにコブラは、ある意味古き良き時代のアメリカを代表するスポーツカーであり、軽量かつシンプルなボディにアメリカ車ならではの大馬力の大排気量エンジンを搭載していた。

 見た目はワイルドであり、半端なドライバーは寄せ付けないすごみも備えていた。

 そういった意味では多くのクルマ好きが抱くコブラへの印象は間違いではない一方、ほとんど顧みられることのない事実があった。

 それは、コブラとは単なる市販スポーツカーではなく、モータースポーツのための市販レーサーだったという事実である。

 コブラの生い立ちは1960年代の初めまでさかのぼる。

 イギリスの伝統あるスポーツカーメーカーだったACカーズは、それまで主要生産車だったACエース用としてエンジンの供給を受けていたブリストルから、供給停止の通告を受けた。

 理由は、エンジンの旧式化に伴うラインナップの刷新である。

 それまでのブリストルのエンジンは、戦前型の2リッターBMWエンジンをライセンス生産したものだったのだが、旧式化を理由に新たにクライスラー製へと変更することとなったのである。

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