台湾で中古車が新車の「2.4倍」も売れている、実に合理的な理由
台湾では1996年から、新車より中古車のほうが売れている。その背景には何があるのか。
新型コロナで中古車の需要急増

台湾では、新型コロナウイルス感染拡大による車載用半導体の供給不足で新車が深刻な品薄となり、中古車の需要が急増した。そのため、一部の車種は中古車の価格が新車に迫ったり、新車を上回ったりするようになった。
2022年にはトヨタの高級輸入ミニバン「アルファード」の2019年式中古車の販売価格が265万元と、新車の250万元を上回った。また、
・メルセデス・ベンツ
・BMW
・フォルクスワーゲン(VW)
・レクサス
などの中古車も品薄になった。人気車種の中古車の多くは、価格が以前より10%以上上昇し、過去最高値を付けた。
台湾の中古車市場では、各ブランドが展示用または試乗用に使用した車両も需要が強く、展示、試乗用の新車が中古車として売りに出されるのを待つ消費者もいる。新車より早く入手できることに加え、走行距離が少なく、品質も良いため、こうした中古車は一般の中古車より高い。
買い取り査定アプリ・サイトも登場

最近では、売りたい中古車の車両情報などを入力するだけで買い取り価格を査定できるアプリやウェブサイトも登場している。
新車の販売状況や維持コストなどのデータから、人工知能(AI)により買い取り価格を査定するもので、自宅への出張買い取り査定や引き渡しの予約も無料でできる。
こうした便利なアプリやウェブサイトによって中古車の供給が増えれば、需給バランス改善につながるだろう。