異例の3社協力! JR東・東武・京成の足立区「鉄道イベント」はなぜ実現したのか

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「鉄道の日(10月14日)」に併せて、東京都足立区でJR東日本、東武鉄道、京成電鉄が参加するイベントが開かれた。複数の鉄道会社が集結しての開催はきわめて異例。なぜ今回実現したのか?

異例のイベント、実現できた背景は

 鉄道イベント「あだち鉄道ミュージアムスペシャル」で行われた手旗信号の実演(画像:川辺謙一)
鉄道イベント「あだち鉄道ミュージアムスペシャル」で行われた手旗信号の実演(画像:川辺謙一)

 このイベントの大きな特長は、子どもたちが鉄道現場で働く現役社員と触れ合えるコーナーがあったことだ。

 鉄道員の仕事を体験できるコーナーでは、若い社員が子どもたちに運転士・車掌・駅員の仕事の内容についてスライドを使って説明するだけでなく、手旗信号の使い方や、車掌が持つカバンの中身などを、実物を使って説明していた。

 また、車内アナウンスを体験できるコーナーでは、対象が小学生に限定されたにもかかわらず、多くの子どもが集まり、長い行列ができた。

 それではなぜ、このような鉄道イベントが実現したのだろうか。

 ギャラクシティの館長に聞くと、同館では2か月に1度のペースで鉄道イベントを開催していた実績があり、今回は鉄道会社の協力を得ることができたので、イベントとしての規模を大きくしたという。

 その鉄道イベントの企画協力に携わったNPOナナツホシの代表によると、鉄道だけでなく、ものづくり体験の面白さを子どもたちに伝えるために活動しており、ギャラクシティでは5年ほど前から鉄道イベントを定期的に実施していたそうだ。

 今回は、このような鉄道イベントが核となり、鉄道会社3社の協力を得て実現した。NPOナナツホシのメンバーの中には現役の鉄道員もおり、3社に声をかけやすい環境があった。

 とはいえ、鉄道会社はメリットがなければ協力してくれないはずだ。そのメリットとはいったい何だろうか。会場にいた鉄道会社の社員に聞いてみた。

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