異例の3社協力! JR東・東武・京成の足立区「鉄道イベント」はなぜ実現したのか
「鉄道の日(10月14日)」に併せて、東京都足立区でJR東日本、東武鉄道、京成電鉄が参加するイベントが開かれた。複数の鉄道会社が集結しての開催はきわめて異例。なぜ今回実現したのか?
大勢の子どもたち、予想上回る来場

「あだち鉄道ミュージアムスペシャル」は、鉄道開業150周年と足立区制90周年を記念したイベントで、2022年10月29日(土)~30日(日)の2日間開催された。会場となったギャラクシティは足立区の施設で、東武スカイツリーラインの西新井駅から徒歩3分の場所にある。
現地に行って驚いたのは、圧倒的な子どもの多さだ。これは、同日に同館でハロウィーン関連のイベントが開催されたことも関係しており、近年問題視されている少子化とは無縁の世界が広がっているように感じた。来場者のほとんどは家族連れで、ベビーカーを押している人も多かった。
「あだち鉄道ミュージアムスペシャル」は、車両基地などの鉄道施設ではない会場で行われたにもかかわらず、多くの人が集まり来場者数が関係者の予想を上回った。ギャラクシティの担当者によれば、同イベントにおける2日間の参加者数の合計は、関係者の予想を上回り、8000人を超えた。
鉄道関連イベントのコーナーは、ギャラクシティ内に10か所あり、どこも盛況だった。たとえば鉄道模型やプラレールを楽しめるコーナーでは、ギャラクシティの開館時間(午前9時)から配り始めた整理券が30分以内でなくなった。
この他にも、電車のパネルの前で記念写真が撮れるコーナーや、電車のペーパークラフトを作るコーナー、鉄道の写真や物品を楽しめるコーナー、オリジナルの缶バッチをつくるコーナーなどがあり、多くの人で賑わった。また、地元の中高一貫校の鉄道研究部による展示が花を添えた。