改札での精算、今後はSuicaやPASMOより「クレジットカード」が主流になるかもしれないワケ

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鉄道やバスで生産する際の電子マネーといえば、交通系ICカードがすっかり定番となっている。しかし今後、クレジットカードが一定の存在感を示していく可能性がある。いったなぜなのか。

自動改札も交通ICも目的は“省力化”

 JR東日本で自動改札機が導入されたのは1990年代以降のこと。本格的にSuicaが導入されたのは2001(平成13)年である。

 自動改札機や交通系ICの導入はもともと省力化が目的だったこともあり、交通事業者は改札機のメンテナンスや切符の後処理にコストがかかる磁気切符を廃止する方向に向かっている。

 そこで交通系事業者が導入を始めたのが交通系ICのカード、QRコード、そしてクレカのタッチ決済にも利用されているオープンループだ。

 交通系ICの最大の特徴は反応速度の速さである。

 搭載の非接触ICカードの技術方式は、ソニーが開発したFeliCa。ほかの規格より高速で処理できるため、通勤ラッシュ時の人流を妨げることなく残高や入退場を記録できるという。

 FeliCaの処理速度の速さはAppleから高く評価され、iPhoneにも搭載されているほどだ。しかし、FeliCa搭載には製造コストが掛かるため、1回だけ利用する乗車券には使いづらい。そこで注目されているのがコスト面で有利なQRコードである。

 ただ、QRコードはデータの書き込みができない。QRコードをメインにするには、利用者の入出場の管理や運賃のチェック、セキュリティに関する情報をネットワーク上で処理する技術が必要になる。

 そこでSuicaシステムのクラウド化が開発されることになった。まだ実用化には至っていないが、Suicaシステムのクラウド化は近い将来、どこかのタイミングで実施されると見られる。

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