ネットで話題 石破茂「ローカル線廃止は無責任」発言の真意とは? 親子二代を貫く地方インフラへの情熱をひも解く

キーワード :
,
自民党の石破茂元幹事長が都内のイベントで、地方路線に関して発言。インターネット上で話題となった。その発言の裏にあるものとは。

鉄道模型イベントで発言

自民党の石破茂元幹事長(画像:NOBORDER)
自民党の石破茂元幹事長(画像:NOBORDER)

 8月21日、東京都内で開かれた鉄道模型イベントに登壇した自民党の石破茂元幹事長が「(地方路線が)赤字だからやめちゃえというのは無責任」と発言した。翌22日、鳥取県の県紙・日本海新聞がこれを報じたことにより、インターネット掲示板などで盛り上がりを見せた。いわゆる「切り取り報道」の可能性があるものの、地方路線の存続が危ぶまれる昨今、この発言が赤字路線廃止への流れに待ったをかけるきっかけになるのか。

 石破氏は国民民主党の前原誠司衆議院議員と並ぶ、鉄道マニア議員として知られている。石破氏は車内で酒を飲むのが好きな「乗り鉄兼撮り鉄」、前原氏は撮影専門の「撮り鉄」だ。ふたりが鉄道を語り始めると誰も付いていけないのは、番記者の間でよく知られている。

 ただ、石破氏は単なる鉄道マニアではない。なぜなら、交通インフラへの情熱は親の代から続いているからだ。石破氏の父親は

「石破天皇」

とまで呼ばれた石破二朗氏。鳥取県八頭郡の生まれで、鳥取県立第一中学校から東京帝国大学へ進み、建設省(現・国土交通省)へ。ここで建設次官まで上りつめたのち、1958(昭和33)年に鳥取県知事となり、衆議院議員へ転じた。

 建設次官まで出世すると、その先は国会議員というのが出世コースの常道だ。それにも拘わらず、鳥取県知事に出馬したのは、1954年に社会党が推す遠藤茂氏が県知事に当選して始まった革新県政を阻止するためだった。これは、単に自民党と社会党の対立ではなかった。遠藤の地盤は伯耆(ほうき)、二朗氏の地盤は因幡で、鳥取県の東西対立がそのまま政治地図に反映されていたのだった。

全てのコメントを見る