カブ、ユンボ、セスナ……実は商品名なのに「一般名詞化」 いったいなぜ?
優れた商品・製品は、固有名詞を超えて一般名詞化するという例がしばしば見られる。モビリティ業界における例とそれぞれのルーツを紹介しよう。
トラックのあだ名は「ブルドッグ」

20世紀に入って間もなくトラック製造に着手することとなったマックは、第1次世界大戦と前後して、当時としては極めてヘビーデューティーなトラックを開発し、市販化したことで大きな注目を集めることとなった。
特に1916年から発売されたマックAC型トラックは、標準仕様で3 1/2トンから7 1/2トン、特注では10トンクラスまでの幅広い荷重のシャシーバリエーションにより、主として建設現場でのダンプトラックやクレーンキャリア、さらには重量物搬送現場で多用された。
マックACは、グリルレスのボンネットとその後方左右に配置されたラジエターという特徴的かつ無骨なルックスと、トラブル時の修理性に優れたチェーン駆動など、あくまで頑丈な車体周りの構造がセールスポイントだった。
そしてそれらを、コワモテながらも愛嬌があった犬種になぞらえた「ブルドッグ」という親しみを込めたニックネームが奉られることとなった。
そしてほどなくしてブルドックは、マックトラックのフードマスコットとして採用されることとなる。
さらに同じ頃、マックは「Build like Mack Truck」、すなわち「まるでマックのようだ」という形容詞とともに、頑丈=マックという認識が他の業種の製品にも広く定着することとなったのである。