MT車の新車販売、もはや全体の1% 今後はプレミア化で高額取引対象になるのか?
日本国内で販売される新車のうち、MT車の割合はわずか1%台。いずれ市場から姿を消してしまうとの推測が成り立つ一方で、アメリカではレアモデルに関して高値で取引されている現状もある
免許取得者3分の2が「AT限定」
昨今、日本国内で販売される新車に占めるMT、すなわちマニュアルトランスミッション車の割合は1%台にまで激減していると言われている。
加えて新規運転免許取得者におけるAT限定免許の割合もまた、都道府県によって多少の違いこそあれおおむね半数を超え、大都市圏では3分の2前後に達している。
このままの傾向が継続拡大し、さらにトランスミッションが不要なピュアEVの市場占有率が今以上に増すと、いずれマニュアルトランスミッション車は市場から姿を消してしまうのではないか? という推測が成り立つ。
もちろんそれもまた時代の要請ゆえと言ってしまえばそれまでだが、自動車とは実用品であると同時に、嗜好品としての一面も少なからず持っている。
個人的には、運転そのものを楽しむという要素に長けたマニュアルトランスミッション車は、その数こそ減る一方ではあっても、限定注文生産などを通じて生き残るものと考えている。
そしてその過程において、すでに生産済みのマニュアルトランスミッション車は、将来的にはレアモデルとして中古車市場で今以上に珍重され、価格が高騰する時代が来るに違いないということも。