アプリを起動させたら「全ての交通網」がハンズフリー決済に! イタリアで話題の日立製「次世代システム」とは

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日立レールは、イタリア・ジェノヴァ市で公共交通機関やカーシェアなどのあらゆる交通網をデジタル接続。この次世代システムの特徴とは。実際に利用した内容をリポートする。

増減便の調整や電気バスの投入にも一役

写真中央の白い箱が、ブルートゥース通信の位置情報を通信するためのビーコン(画像:橋爪智之)
写真中央の白い箱が、ブルートゥース通信の位置情報を通信するためのビーコン(画像:橋爪智之)

 これを聞いただけでは何のことか分からず、無茶な要求に聞こえるが、プロトタイプ検証にとどまっていたデジタル接続と、MaaSのシステムを応用することで、事業者側が利用者の流れを把握し、人数を制限することに活用できるのではないか、ということに気付いた。

 交通事業者は、デジタル接続によって人の流れや運行データをリアルタイムで確認することができ、混雑の最適化や増便・減便のタイミングなどを調整しやすくなる。

 また環境問題においても、渋滞が発生し混雑する時間帯へ電気バスを集中投入し、日中の空いている時間に環境負荷の高いディーゼル車を運行する、という調整がしやすくなるのだ。

 ハンズフリー決済は、本来は事業者側が人の流れを把握するために採用したシステムを双方向通信によって課金にも利用したもので、副産物として生まれたものと言える。

 このデジタル接続に関して、通信にはブルートゥース・ロー・エナジー(BLE)を採用した。

 開発当初はGPSも検討されたが、GPSは常に電波を拾おうという状態を維持するため、スマートフォンのバッテリー消耗が著しいことが課題だった。BLEの通信は一瞬で完了するため、バッテリー消耗の心配がないという点も評価された。

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