揺れる「日本最北の無人駅」 存続危機ひとまず回避も、問われるべきは政治の責任だ
「最北の秘境駅」と言われるJR北海道・宗谷本線抜海(ばっかい)駅が今、廃止の危機に迫られている。鉄道マニアから絶対的な人気を誇るだけに、稚内市は対策に頭を抱えている。
住民が暮らす地域の駅廃止という意味

だがこの計画は1950年代に入り、無残な結果をもたらした。
その最大の原因が1987(昭和62)年の国有鉄道分割民営化だ。これにより全国各地に六つの鉄道会社が生まれた。しかし北海道は、最初から経営は「無理」と言われていた。
にもかかわらず北海道民は、初めての旅行会社の誕生をわがことのように喜んだ。
しかしその道のりは平坦ではなく、毎年毎年政府から援助を受けてしのぐという綱渡り経営に陥ったのだ。
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話を秘境駅に戻すが、北海道内には秘境駅がたくさんある。
どこも人気(ひとけ)のない、寂しい駅だ。それがひとつ、またひとつと消えていく。今回は最北というわが国の北のはずれの無人の秘境駅だ。
しかもここは、まだ住民が暮らしている地域だ。同じ秘境でも意味合いが違う。
駅を造り過ぎた政府の責任はないのか。政府のエネルギー政策の転換であっという間に潰れていった北海道内の石炭産業。火の消えたようなその町に立つと、鉄道で運ばれていった石炭列車が目に浮かぶ。
筆者は、政治の責任を思わずにはいられない。