映画『彼女が水着にきがえたら』で一躍脚光! バブリー「水上バイク」は東京の交通手段となり得るか?
1989年に公開され大ヒットを記録した映画『彼女が水着にきがえたら』。同作で脚光を浴びたのが、水上バイクを始めとするマリンスポーツだ。
水上バイク、どこなら乗れるの?

いまいち理解しにくいので整理すると、基本は安全に発着できる地点、すなわち水上バイクを海に下ろすなどした出発点から半径15海里、かつ沖合は2海里までが航行できる区間。
加えて、平水区域すなわち船舶安全法施行規則第1章第1条で定められた「年間を通じて比較的静穏。地理的には、陸岸で囲まれていて、その開口は直接外海に面して大きく開いていないことなど、波や風の影響が少ない水域」では、半径15海里の制限がなく航行ができる。
(平水区域は全国で50カ所あまりが指定されており、情報が公開されている。)
例えば東京湾は平水区域になっているので、半径15海里を越えても自由に水上バイクで移動することができる。法律の上では水上バイクを移動手段として用いることは可能だ。
ただし、出発地点と上陸地点の確保が困難である。
水上バイクを取り扱っているマリーナを除けば、沿岸部はほぼなんらかの形で使用されており、出発地も上陸地も確保することはできない。このことが水上バイクがレジャーの域を超えない大きな理由といえる。
一方、河川に目を向けると、出発地点と上陸地点の確保の問題を除けば、東京都の河川の場合、水上バイクで移動できる範囲は広い。