予約はすでに3万台超! 中国「理想汽車」のフラッグシップSUV「L9」とは何か
中国のEVメーカー「理想汽車」は、フラッグシップSUV「L9」を発表した。いったい、どんな特徴があるのか。
冗長設計が初適用された量産車
これら多数のセンサーから収集される膨大なデータを処理するため、508TOPSの計算能力とリアルタイムで効率的な融合信号の処理を備えたNVIDIA製デュアルOrin-Xチップを搭載している。デュアルプロセッサは相互に冗長性を提供し、自動運転システムの安定した動作を保証する。
冗長性に関しては、パワートレイン、ステアリングシステム、ブレーキシステム、およびコンピューティングプラットホームの電源システムまでに及ぶ冗長設計が適用された最初の量産車だ。
コックピットにはヘッドアップディスプレーが装備され、おもな運転情報をフロントガラスに投影し、ドライバーの視線を道路上に維持することで運転の安全性を高める。
またハンドルの上に設置された小型のディスプレーは、ミニ発光ダイオード(LED)とマルチタッチ技術を採用。セントラルディスプレーおよび乗客用エンターテインメント画面、リアキャビンエンターテインメント画面には15.7inの有機ELスクリーンを採用し、ふたつのQualcomm Snapdragon Auto 8155チップで構成されるコンピューティングプラットホームによってサポートされている。
L9のシートは、3列すべてのシートに電動シートとシートヒーターが装備されたナッパレザーシートが標準装備されている。また1列目と2列目のシートには、シートベンチレーションとマッサージ機能も搭載されている。