アプリ画面に「しんどい」の文字 ドライバーの疲労が分かる、不思議な「ステアリングカバー」とは?

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東海理化が開発を進めている、後付け可能な「疲労・眠気検知ステアリングカバー」。その性能を実際に体験してみた。

疲労度と眠気を「顔文字」で表現

東海理化の「疲労・眠気検知ステアリングカバー」(画像:Merkmal編集部)
東海理化の「疲労・眠気検知ステアリングカバー」(画像:Merkmal編集部)

 ステアリングカバー特有の太い握りになる点が少し気になるくらいで、実際に電極の存在は言われないと気付かないレベル。当然片手運転では測定とはならず、両手でステアリングをきちんと握ることが前提となっていた。

 また、走行中の振動や騒音などと情報が混濁しないよう、それらを除去するノイズフィルターも装着されている。

 握るとすぐにスマートフォン上のアプリ画面で測定開始されていることが分かり、10秒もたたないうちに心電波形とbpmの測定が始まった。

 アプリ画面上の左側に疲労度、右側に眠気がそれぞれバータイプで表示され、さら中央には顔文字のアイコンが現れる。その表情は体調の診断によって変化するため、ビジュアル的にも非常に分かりやすい。

 ブースの担当者によると、以前はもう少し事務的な表示の仕方だったが、より分かりやすく親しみやすい表現を検討した結果、今の形になったのだという。

 本稿で紹介しているアプリ画面の写真は、ブース担当者による測定内容だが、実際に記者自身が体験したところ、bpmは少し早めに、また疲労度が特に大きくバーが振れた状態になっていた。

 記者が東海理化のブースに訪れたのは15時頃。10時の開場から昼食を取らずにブース内を動き回っていたこともあり、その通りの体調変化を識別された格好だ。

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