アプリ画面に「しんどい」の文字 ドライバーの疲労が分かる、不思議な「ステアリングカバー」とは?

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東海理化が開発を進めている、後付け可能な「疲労・眠気検知ステアリングカバー」。その性能を実際に体験してみた。

カバーの電極で心電を測定

東海理化の「疲労・眠気検知ステアリングカバー」と専用のアプリ画面(画像:Merkmal編集部)
東海理化の「疲労・眠気検知ステアリングカバー」と専用のアプリ画面(画像:Merkmal編集部)

 2022年6月29日(水)から7月1日(金)にかけてポートメッセなごや(名古屋市)で開催された「人とくるまのテクノロジー展2020 NAGOYA」。その中の「東海理化」ブースにて、自動車運輸事業者向けの興味深い開発取り組みが紹介されていた。

 製品の名は「疲労・眠気検知ステアリングカバー」。カバーの左右に電極が装着されており、ステアリングを両手で握ることでドライバーの心電を検知。心電波形を独自のアルゴリズムで解析し、ドライバーの疲労度と眠気をそれぞれ計測するというものだ。

 スマートフォンのアプリを通じて休憩を促すアラートを出し、併せて運輸管理者側にもドライバーの疲労が溜まっていることを通知する仕組みになっている。後付けも可能という。

 会場に展示されていた開発品を、実際に体験することができた。

※ ※ ※

 ステアリングは大型トラックを想定した大径のもの。そこにハンドルカバーが装着されており、左右それぞれ2時~4時、8時~10時の握る部分に電極が装着されている。

 カバーの下部にはECUとバッテリーが装着され、展示品はUSBでの給電が想定されており、カバーを都度脱着することなく停車中であれば充電ができるような形となっていた。

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