都営新宿線「新駅構想」は結局消えたのか? 本八幡駅手前に位置、建設費は数百億円のドタバタ顛末

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10年以上前まで、市川市議会で議論が盛んだった都営の新宿線「新駅」。その現在とは

立ちふさがる最大の難問

新宿線(画像:(C)Google)
新宿線(画像:(C)Google)

 最大の難問は、新駅設置で

「都営なのに、何で都民は座席に座れないのか」

という都民、特に江戸川区民からの苦情だろう。すでに本八幡駅の人気急上昇もあいまって、朝のラッシュ時には篠崎駅の利用者ですら座れない状態で、今後「乗車もままならない」となればやはり問題だ。

 こうしたことから東京都側も難色を示している、とも言われる。もちろん心の底には「千葉高速鉄道を中止してはしごを外したくせに」のいう怨念もくすぶっているとも聞く。

 これらを考えると市川市側は

「東京都側にもさらなる利用客アップというメリットが期待できるのでいくらか出してくれませんか」

などとは口が裂けても言えないのは当然で、「新駅を造りたいのですが」と提案するのもためらってしまうだろう。

 厳密には「千葉県唯一の地下鉄」・都営の新宿線での新駅設置構想。2022年4月の市長選挙で「シャワー室」「テスラEV」など何かとお騒がせだった現職・村越祐民氏が落選し、田中甲氏が新市長となった市川市。これを機に新駅設置構想が動き出すかもしれない。

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