クルマ価格が大幅高騰? 100年に一度の大変革で、庶民が「マイカー」を持たなくなる日
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- 自動車, CASE, 100年に一度の大変革, クルマ, シェアリングエコノミー, マイカー
「100年に一度の大変革」とされる交通・自動車業界。自動車の価値も大きな変化を迫られており、庶民にとっての位置づけも大きく変わりそうだ。
想定される六つの販売戦略

経営戦略をコンサルティングする、ドイツに本社を置くローランドベルガーでは六つの販売戦略を提示している。
(1)完成車販売
完成車販売は、いわば現在の形で販売される(従来型)状態だ。想定されるのは高級、もしくはマス(グループでの利用)で、マイカー所有欲が強い人と予想されている。
(2)ミニマル+α
ミニマル型は、車として成り立つ最小構成を安価に提供する形だ。追加機能を選択していく。想定されるのは、マスや新興のEVメーカーで、安価で購入したいが、所有欲はあまり強くない個人と予想されている。
(3)ブロック組み立て
ブロック組み立て型は、ユーザーの嗜好で自動車を構成する各コンポートを組み合わせて完成させる。想定されるのは、高級、マス、サプライヤーで、こだわりやカスタマイズ欲が高い個人、もしくは商用活動企業と予想されている。
(4)コンテンツ課金
コンテンツ課金型は、自動車を安く販売したうえで、車両の機能をコンテンツとして提供し、更新やサブスクで利益を得る。想定されるのは、電機メーカーでミニマル型、ブロック型などとして委託生産された車両に、自社のコンテンツを乗せていくスタイルだ。ハードウエアに対するこだわりは弱いが、サービス、ソフトウエアへこだわる個人と予想されている。