クルマ価格が大幅高騰? 100年に一度の大変革で、庶民が「マイカー」を持たなくなる日

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「100年に一度の大変革」とされる交通・自動車業界。自動車の価値も大きな変化を迫られており、庶民にとっての位置づけも大きく変わりそうだ。

大変革で変わる車体の価値

自動車のイメージ(画像:写真AC)
自動車のイメージ(画像:写真AC)

「CASE」とは、Connected(自動車ソフトウエアの更新・機能提供の常時化)、Autonomous(室内空間の快適性・利便性の向上)、Sheard Service(シェアリングサービス)、Electrification(モジュール化によるカスタマイズ性の向上)の四つのキーワードを組み合わせた用語だ。

 自動車業界を取り巻く環境は、SDGs、カーボンニュートラル、多様性など、さまざまな社会現象に伴い、新たなフェーズを迎えることになるだろう。これによって自動車業界は、周囲の環境、ニーズの変化を感じ、CASEという目標を掲げ、100年に一度の変革期を迎えることになったと言っていい。

 結論から言うと、CASEによって自動車が変わるというのは、車体価格に対する価値観が大きく変わることも意味する。

 それは、現在のように自動車車体が、車の価値を大きく占めることはなくなるからだ。

 具体的に説明すると、CASEにおいて自動車の車体は「ハードウエアの一部」としての価値だけとなり、そこに自動運転などのADASモジュール、コネクト機能・サービスが付随する。それをまとめたものがクルマ全体の価値となる。つまり、車体の価値の全体割合は低くなる。