トヨタのKINTO 日本では「高すぎる」の声も、東南アジア市場で大注目のワケ
トヨタのグループ会社が運営する自動車のサブスクリプションサービス「KINTO」。KINTOは国内だけでなく、東南アジア市場でもそのポテンシャルを現在発揮している。
KINTOとは?

「KINTO」とは、トヨタのグループ会社KINTO(愛知県名古屋市)が運営する自動車のサブスクリプションサービスで、2019年7月に日本全国で始まった。
サブスクリプション(以下、サブスク)とは、一定期間商品やサービスを「定額制」で利用できるサービスのことだ。KINTOのサブスクは頭金不要、車両代や保険、メンテナンス・車検費用、自動車税、登録諸費用などが含まれた上で、新車を毎月定額でマイカーとして数年間利用できる。ただ、インターネットで「KINTO 料金」と入力すると、
「高い」「高すぎる」
との検索候補が出てくるのも事実だ。
トヨタが「クルマをつくる会社」からモビリティに関するあらゆるサービスを提供する「モビリティカンパニー」へとシフトチェンジしていくなかで、社長の豊田章男氏が「新しい車の売り方を作り出せ」と、現KINTOの社長である小寺信也氏に指示したことでKINTOは生まれた。
KINTOの名前の由来は、中国の西遊記に登場する孫悟空が乗る筋斗雲に由来する。トヨタの豊田社長の「クルマが欲しくなったら簡単に始められ、違うクルマにも乗り換えが簡単にでき、不要になったら返却する。必要な時にすぐに現れ、思いのままに移動できる筋斗雲のように使ってほしい」という願いがこめられている。
KINTOは2019年に日本でサービスを開始してから、現在までに日本を含む世界30か国でサービスを展開している。