自動運転中のスマホ操作、日本はOKなのに「イギリスはNG」 いったいなぜなのか?

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2022年4月、日本では自動運転レベル4を可能とする改正道路交通法が可決成立。またイギリスでは、レベル3の規則変更が発表された。各レベル下で「できること/できないこと」は各国で分かれる。その違いをリポートする。

自動運転中にできること、日本の場合

自動車の運転席のイメージ(画像:写真AC)
自動車の運転席のイメージ(画像:写真AC)

 レベル2までは運転の主体が人にあるので、走行中は運転以外のことはできない。ただレベル2では、高速道路など限定された条件のもと、ハンドルから手を放すことのできる「ハンズオフ」が可能な場合もある(この指標はもともと技術者向けの指標であるので、車種によって、できることにゆらぎがある)。

 日本では2020年4月にレベル3が解禁。渋滞時の高速道路走行などでは運転の主体がシステムになるので、「ハンズオフ」に加え、目線も前に向けておかなくてもよい「アイズオフ」が可能になる。

 それにより、「カーナビ操作」「テレビやDVDの視聴」「携帯電話の操作」「読書」などができるようになる。

 ただ、「携帯電話の操作」を推奨しないとしているメーカーもある。システムからの警告音やライトなどによる運転引継ぎ要請に気づかない可能性があるからだ。携帯電話に視線を落とすことを居眠りとみなし警告する車種もあるので、使用する際コツが要るかもしれない。

 完全にアウトなのは、「運転席から他の席に移動」「睡眠を取る」「アルコール摂取」といった、いざというときに運転に入れない行為だ。

 レベル4になると運転引継ぎの可能性がないので、運転を気にしなくていい「ブレインオフ」の状態となり、無人化運転さえも可能になる。

 こうしてみると、レベル3でできることの区別が一番ややこしいと言える。

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