自動運転中のスマホ操作、日本はOKなのに「イギリスはNG」 いったいなぜなのか?
2022年4月、日本では自動運転レベル4を可能とする改正道路交通法が可決成立。またイギリスでは、レベル3の規則変更が発表された。各レベル下で「できること/できないこと」は各国で分かれる。その違いをリポートする。
英国レベル3でできること、できないこと

日本でレベル4が可決されたその翌日、イギリスではレベル3への規則の変更がこの夏に行われる旨が発表された。
車線変更することなく時速60km以下で自動運転をしている間、備え付けられたモニターにおける「カーナビ操作」「テレビやDVDの視聴」「ネットサーフィン」はOK、しかし「携帯電話の使用」は引き続き禁止――という内容が大きく報道された(「読書」は話題にのぼらず)。
イギリス政府は理由について、携帯電話の操作は運転から気を散らすのでリスクが高いことが研究結果から分かっているからと説明している。
個人的にはモニター上の「ネットサーフィン」と大した違いがないようにも思われたが、システム側が、使用中のコンテンツを停止して運転者に警告できることが違いのようだ(2022年4月20日付、『Daily Record』)。
なおレベル3から4へは技術的にも法的にも大きな飛躍があるので、イギリスですぐに合法化されるとは考えられていないという(2021年9月29日付、『THE SUNDAY TIMES DRIVING』)。