「深夜のタクシー料金」はどこまで下がるのか? 相乗りで最安50%? 既存インフラを活かした都市移動のアップデートとは
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深夜の繁華街でタクシー不足が常態化する中、国交省後押しの相乗りタクシー実証では、乗車密度が平均1.3人から1.7人へ約4割向上。AI配車で需給ギャップを埋め、運賃最大50%減と利便性を両立し、夜間移動と都市経済の再設計が進み始めている。
AIが支えるリアルタイム配車

ここ数年、国土交通省は相乗りタクシーを全国へ広げようと後押しを続けている。この仕組みはAIの進化によって成り立つものだ。お互いを知らない複数の乗客が別々の目的地を目指すケースでも、AIがそれぞれの注文を踏まえて一番無駄のないルートをその場で弾き出す。スマホアプリから乗車を頼んだ瞬間に計算が始まるため、従来の配車センターが人の手で対応していたやり方では追いつかない領域の話といえる。
いま国内で見かける相乗りサービスの多くは、乗る前日までに申し込む事前予約制を前提に動いている。お年寄りの多い地域ではアプリがなじみにくく、電話受付に合わせた仕事の流れになりがちだからだ。
ただ、オンデマンド配車なら、その場で急に必要になった移動にも応えられる。オペレーターの手を借りない仕組みは、人手不足が深刻なタクシー業界で裏方の負担を増やさずに、車の乗車率を上げる土台になる。
ミッドナイトシャトルは、ふだんからスマホを使いこなす層に狙いを絞っている。国土交通省の地域交通DXプロジェクト「COMmmmONS」でも「リアルタイム相乗り」の事例として取り上げられた。NearMeの髙原幸一郎代表は、駅前にいる人たちをその場で結びつけ、終電後の深夜に目的地がバラバラな乗客を効率よく送り届ける試みに手応えを感じているという((終電後の「帰れない」をなくす。リアルタイムでマッチングする“相乗りミッドナイトシャトル” 国土交通省))。
車が足りなくなる時間帯に、すぐ乗れる便利さを保ちながら稼働を最大化していくこの試みには、モビリティサービスが街のインフラとして広がっていく勢いが感じられる。