「こんな一台を待っていた」 ホンダ予約7000台は始まりにすぎない? 日本メーカーが東南アジアで挑む“次の主役”づくり

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東南アジアで日系ブランドのシェアが「67.4%」から低下する一方、中国勢はEVとSDVで急伸。日本車の強みだった“壊れにくさ”だけでは選ばれにくくなるなか、各社は地方戦略や体験価値の再設計を通じ、新たな勝ち筋を模索し始めている。

デジタル体験と世界観の訴求

東南アジア(画像:Pexels)
東南アジア(画像:Pexels)

 中国ブランドが勢いを増しているのは、手に取りやすい価格もさることながら、新車を次々と繰り出す驚異的なスピードによるところが大きい。東南アジアの人々は、新しい体験をすぐさま形にするその姿勢を前向きに捉えている。

 こうした動きは電動化が進む都市部で顕著であり、中国勢のシェアを2021年の4.5%から2025年には13.3%へと引き上げる力となった。彼らは意匠やデジタル機能、SNSを通じた発信力に磨きをかけ、若い世代の心を掴んでいる。

 これまで日系ブランドが守ってきた高品質や壊れにくさは、今や選ぶための特別な理由というより、あって当たり前の前提になりつつある。現代の買い手は、質の良さはもちろん、それ以上に

・自分をどう表現できるか
・所有することでどれだけ気持ちが高まるか

を求めている。車内はもはや移動のためだけの場所ではなく、コンテンツを楽しみ、外の世界とつながる暮らしの一部となった。

 日系ブランドが培ってきた安心という財産を大切にしながら、今の時代に合った体験をどう差し出せるか――そこがこれからの市場での立ち位置を決める。車がまとう世界観そのものが、次世代のファンを惹きつける何よりの要素となっていくのだろう。

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