車載機器を手放す電機大手の決断――パナソニック電池が狙う「AIインフラ」への活路【連載】自動車部品業界ウォッチ(8)
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EVシフトと揺り戻しが交錯するなか、パナソニックHDは車載機器売却を進め、電池事業をAIデータセンターへ拡張。かつて世界シェア3割のEV電池は数%へ低下、ESS市場は28年に4.5倍へ拡大見通し。
激変する車載事業と電池の展望

自動車産業は今、100年に一度とも言われる大変革期にある。電気自動車(EV)への移行が加速するなか、従来の内燃機関向け部品を手がける企業は、従来のビジネスモデルだけでは生き残れない時代を迎えた。本連載『自動車部品業界ウォッチ』では、こうした変化のなかで各社がどのような戦略を描き、どのように新規事業や技術に挑戦しているかを追う。国内外の公開情報を整理・分析することで、自動車部品業界の“今”を浮き彫りに。EV化という大波に対応する部品メーカーの戦略と、業界構造の変化を見通すことで、読者に新たな知見と業界理解を提供する。
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自動車業界は今、電気自動車(EV)シフトとハイブリッド車への揺り戻しが複雑に交錯する、かつてない局面を迎えている。この激動のさなかで、サプライヤー各社はこれまでの事業のあり方を超えた存在へと、その姿を変えつつある。
国内大手のパナソニックホールディングス(HD)も、かつて主力に据えた車載機器事業からの撤退を進めるなど、伸びゆく領域への傾斜を強めてきた。ここ数年、事業を取り巻く環境が激しく様変わりしたことを背景に、関連企業を手放す決断を下した形だ。
一方で、EV用バッテリーを担うパナソニックエナジー(大阪府守口市)は、車載向けで培った知見をAIデータセンター需要へと結びつける動きを加速させている。連載第8回となる今回は、パナソニックHDが進める事業の入れ替えと、世界的に広がる車載バッテリーの用途拡張の潮流について整理してみたい。