日本車シェア「8割」の牙城に激震? 中国が送り出す「EVみたいなハイブリッド車」、燃費“2.22L”が示すプリウス超えの現実
2026年北京モーターショーでは、中国勢がEV技術を転用した高効率HVで燃費2.22L/100kmを提示し、日本勢が握るHVシェア8割の構図に挑戦。電動化の主戦場は、内燃と電気の融合設計へと急速に移行している。
新興国市場を狙うシステム輸出

中国の新車販売を見渡すと、EVやPHVが全体の4割を超えて快走する一方で、HVはわずか3%、台数にして100万台余りに留まっている。数字だけを見れば脇役に過ぎないと思うかもしれないが、その表面的なデータだけで需要の広がりを見誤るのは禁物だ。
広大な中国大陸には、充電インフラが行き届かない地域がまだ多く残されている。EVの価格の高さも相まって、実力のあるHVを求める声は根強い。さらに、政府による手厚い補助金が削られ始めている今、財布に優しく、それでいて走りの力強さも損なわない車への関心はこれまで以上に高まっていくだろう。
中国メーカーがこの分野に力を注ぐ本当の狙いは、国内以上に、東南アジアや中東、アフリカといった
「グローバル・サウス」
にある。EVの量産で培った部品を賢く使い回すことで、コストを徹底的に抑え込んでいるのだ。既存のガソリンスタンドがそのまま使えるHVは、インフラ未整備の国々では極めて強力な武器になる。
車両を海外へ送り出すことは、単に車を売るだけではない。車内のソフトウェアや決済システムを通じて、自国のデジタル経済圏を現地の生活に深く根付かせる。日本勢が長年守り続けてきた市場に、圧倒的な安さと最新のデジタル体験を引っ提げた中国車がなだれ込む。それが現実となったとき、世界の勢力図は一気に書き換えられることになるだろう。