日本車シェア「8割」の牙城に激震? 中国が送り出す「EVみたいなハイブリッド車」、燃費“2.22L”が示すプリウス超えの現実

キーワード :
, , , , ,
2026年北京モーターショーでは、中国勢がEV技術を転用した高効率HVで燃費2.22L/100kmを提示し、日本勢が握るHVシェア8割の構図に挑戦。電動化の主戦場は、内燃と電気の融合設計へと急速に移行している。

エンジンの裏方化と供給網支配

「HORSE W30」(画像:ホース・パワートレイン)
「HORSE W30」(画像:ホース・パワートレイン)

 吉利とルノーが手を組んだホース・パワートレインが、初のV6エンジン「HORSE W30」を北京でお披露目した。3Lの排気量でありながらクラス最軽量を誇り、あらゆる車に載せられる汎用性の高さが売りだ。

 2028年の市販を見据えたこの動きは、自社だけで技術を抱え込む従来のやり方とは一線を画している。むしろ他社へ積極的に供給する土台をつくることで、業界全体の開発コストを下げつつ、供給網そのものを支配しようとする思惑が透けて見える。

 これに呼応するように、長安汽車も2026年3月に「ブルーコア・スーパーエンジン」を世に送り出した。熱効率44.28%の1.5Lターボに1.7kWhのバッテリーを合わせ、街なかでの燃費は33.5km/Lに達する。吉利の技術に迫る性能といっていい。さらに奇瑞汽車(チェリー)は、5kWhという突き抜けた容量のバッテリーを積む仕組みを試している。初期のPHVにも匹敵する電気を蓄えることで、走行のほとんどをモーターでこなし、燃費を極限まで引き上げる狙いだ。

 こうした各社の動きを見ていると、エンジンはもはや車を走らせる主役ではないことに気づく。電気駆動を支えるため、効率よく電気をつくる。そんな裏方としての役割へとエンジンの立ち位置が移り変わる流れが、急速に強まっているのだ。

全てのコメントを見る