「補助金ないなら買いません」 EV市場崩壊でフォード2.9兆円損失、メルセデス・ベンツAクラス継続が突きつけるハイブリッド車の現実

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欧米EVシフトが失速し、主要15か国の電動車販売は3.5%減の199.9万台。フォードは195億ドル損失を計上。補助金依存が崩れるなか、HV需要が再び主導権を握り、日本勢の戦略優位が鮮明となっている。

市場の現実への回帰と次世代への投資戦略

主要メーカーの電動車(xEV)販売台数推移(画像:マークラインズ)
主要メーカーの電動車(xEV)販売台数推移(画像:マークラインズ)

 モビリティ市場は、理想先行のEV偏重から現実重視へと回帰している。日本勢は現在の優位性を次の成長領域へつなげる局面にある。

 欧米主導のEVシフトは脱炭素という政治的理想を背景に進んだが、補助金への依存やインフラ不足といった制約に直面し、調整局面に入った。消費者が経済合理性を優先してHV中心の選択に戻ったことは、市場が政策ではなく実需によって均衡した結果といえる。

 国内自動車各社はこの状況に安住すべきではない。HV事業で得られる収益を原資に、次世代システムやエネルギーインフラへの投資を加速させる必要がある。短期の収益確保と中長期の技術投資を両立させることが、日本勢の地位を確固たるものにするだろう。

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