「便利そうには見えるけど…」 カーリースはなぜ選ばれないのか? 5割超が「利用したくない」と答えた根本理由
カーリース認知73.7%、検討62.9%に対し契約18.6%。さらに未利用意向54.7%。72万台超へ拡大する一方で、所有観と利用型の隔たりが浮き彫りとなっている。市場拡大と所有意識の乖離が鮮明になっている。
車の持ち方と選択の変化

個人の意識と市場の統計には乖離(かいり)がある。日本自動車リース協会連合会によると、個人向けカーリースの契約台数は2008(平成20)年の12万9017台から右肩上がりで推移してきた。2018年に25万6936台、2021年に43万7743台、2024年に67万1404台となり、2025年には72万3599台に達した。数値上は一貫して普及が進んでいる。
ただ、台数の伸びをそのまま利用形態の受容と捉えるのは早計だ。先の調査で検討者の半数以上が今後も「利用したくない」と回答した結果を踏まえると、市場の拡大は利用者の自発的な変化によるものとはいい切れない。
・車両価格の上昇
・所得の伸び悩み
を受け、本来は購入を希望しながら断念した層が代替手段として選択している側面がある。所有を望みながらも、経済的理由からリースを選ばざるを得ないのが実情だ。
足元の普及は前向きな選択の集積というより、所有の断念を余儀なくされる状況が押し広げたといえる。市場拡大の裏側で、所有への意欲と現実との間には距離が残ったままであり、統計の増加とは別の力学が働いているのではないか。