最近よく聞く「MaaS」実際に使ってみた 便利な点と気になる点 それで未来どう変わる?

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最近よく聞く「MaaS」という単語。移動などに関する新しい概念だが、それだけに、いまいちピンとこないかもしれない。実際にそれを伊豆で体験し、具体的なところを感じてきた。その何が良く、何が課題なのか。

降りてすぐ予約してみた まるで自分用のハイヤー?

ペリー上陸記念公園に到着した「Izukoくろふね号」(2020年11月27日、恵 知仁撮影)。
ペリー上陸記念公園に到着した「Izukoくろふね号」(2020年11月27日、恵 知仁撮影)。

「区域乗合」と車両に掲示された「Izukoくろふね号」で、途中停留所に止まりながら約10分、目的地の「ペリー上陸記念公園」に到着。「Izukoくろふね号」はすぐ去って行く。

 どのくらい柔軟に運行されているのだろうかと、ペリー上陸記念公園に到着後、すぐにスマホを取り出して、再びブラウザから「Izukoくろふね号」を予約。6分後の11時17分が配車予定時刻と表示され、そのとおりに来た。

 目的停留所は、下田条約締結の地である了仙寺。400mほどしかペリー上陸記念公園から離れていないので、あっという間に到着だ。歩ける距離だが、子ども連れやお年寄りには、短距離でも乗りたいときに呼び出して乗れるのは便利だろう。……あと、なにやら自分用ハイヤーができたようで、ちょっと楽しかった。

 なおこの「Izukoくろふね号」は、私(恵 知仁:乗りものライター)が購入したデジタルフリーパス「ひがしイズコ」では、その効力で自由に使える。熱海~伊豆急下田間の鉄道と、石廊崎や河津七滝などへのバス、「Izukoくろふね号」が2日間乗り放題で、3800円。ちなみに、熱海~伊豆急下田間を普通列車で往復すると3950円だ。

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