「トラックがいるから停められない」 昼間のコンビニ駐車場に集まる不満の声! 56%が求める“アクセスのよさ”はなぜ摩擦の火種になるのか
分離困難な利用空間への制度的対応

本来あるべき姿は、荷を運ぶ車と買い物を楽しむ客が、ひとつの場所を奪い合わずに済む環境を整えることだ。
まず制度の面では、大きな通り沿いに専用の休み場所を増やし、民間の店舗に頼りきっている今の形を改める必要がある。技術に目を向ければ、空き具合を確かめて予約できる仕組みを入れ、走った記録とつなぎ合わせることで混み合いを避ける工夫もできるはずだ。
市場の仕組みについても、見直すべき点はある。店側が場所を貸した分だけ、運び手や荷主が正当な対価を支払う仕組みを作るべきだ。また、大きな車のための枠を増やす店に対し、国や自治体が支援する形も欠かせない。
こうした取り組みを通して場所の価値が正当に認められれば、企業が進んで費用を出し、必要な場所を守る流れも根付いていくだろう。そのとき初めて、コンビニは本来の使い勝手の良さを取り戻し、誰もが気持ちよく立ち寄れる場所になる。
駐車場の場所をめぐる争いは、店の商いと私たちの暮らしに、目に見えない重い影を落としている。多くの利用者が求めている「アクセスのよさ」だが、車がいっぱいで入れない状況が当たり前になれば、客はしだいに店から離れていくだろう。車を停められなかった人は、不満を漏らすこともなく別の場所へ走り去り、店側はみすみす商いの機会を逃してしまう。
冷静に考えれば、これは物を運ぶ側が、本来は自前の施設で守るべき休み場所を持たず、店の持ち物を借りて仕事を回していることで、小売りの稼ぎが削られている姿にほかならない。
こうした無理が重なれば、日々の生活に欠かせないはずの輸送活動が、いつの間にか
「自分たちの便利さを邪魔するもの」
として疎まれる恐れもある。限られた場所を奪い合うことで生まれる不利益は、店の売り上げ減少にとどまらない。社会全体の経済の流れを滞らせる課題となっている。