「アフィーラ」はこのまま消えてしまうのか? ホンダ最大2.5兆円損失で崩れた連携、分業モデルの限界とソニーの岐路
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ホンダがEVで最大2.5兆円の損失を見込み、主力開発を打ち切った。アフィーラは生産の前提を揺るがされ、純損失は518.6億円に拡大。分業モデルの限界が露呈するなか、ソニーは“車”を超えた収益の道を描けるか。
固定費が縛るEV事業の重さ

ソニーとホンダが共同出資するソニー・ホンダモビリティが描いてきた将来像は、いま揺れている。ソニーの提携先であるホンダは、電気自動車(EV)の「0(ゼロ)シリーズ」など主力モデルの開発を打ち切った。共通の土台に頼っていた「アフィーラ」は、生産のよりどころを失いかねない局面にある。
ホンダはEV分野で最大2.5兆円の損失を見込む。先行投資が膨らむなか、ものづくり企業に特有の固定費の重さが、デジタル分野の進みを鈍らせている様子が見えてきた。ハードとソフトを一体で進める従来のやり方も、どこか無理が出始めている。
厳しい状況ではあるが、ソニーには強みが残る。世界でも高い水準の画像センサーや、娯楽分野で積み上げてきた資産である。自前の工場を持たない立場だからこそ、特定の企業に縛られない動き方をどう保つか。この点が重く問われている。
本稿では、ソニー・ホンダモビリティを取り巻く環境の変化を踏まえつつ、今後の選択肢に目を向ける。ソニーが次にどの一手を打つのか、その行方を考えていく。