「テスラ1強」の崩壊? 米Z世代の7割が「中国製EV」を支持する根本理由

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米国は中国製EVに100%の関税を課し流入を止めた。それでも消費者の関心は消えていない。調査では中国車の購入検討が38%、Z世代では69%に達した。販売現場の警戒と消費者の実利志向の間で、米国EV市場の勢力図が揺れ始めている。

世論と現場の意識の隔たり

 米国の中国製EVに対する姿勢は、今や外交や安全保障の議論と切り離せない。しかし、一般の国民が抱く本心は、政府の強硬方針とは必ずしも一致しない。

 Cox Automotiveの調査「中国の自動車ブランド:米国の消費者とディーラーの反応(Chinese Auto Brands: What U.S. Consumers and Dealers Think)」(2026年2月25日発表)によると、米国市場は大きく分断されており、

・中国ブランドへの関心
・販売現場の意識

には埋めがたい溝があるという。低価格だけでは消費者を動かせない一方で、Z世代(1990年代後半から2010年前後に生まれた世代)が

「中国製EVを強く支持している」

事実は、従来の市場常識を揺るがす要素となる。

 調査は、今後2年以内に車を購入する予定で、自ら決定権を持つ米国の消費者802人を対象に、2025年12月29日から2026年1月2日にかけて実施された。回答者は、中国車の知名度や魅力、購入意欲を評価している。加えて、2025年10月から11月にかけてフランチャイズディーラーの管理職や営業職132人にも調査を行い、販売現場の声を拾った。この結果からは、国家間の対立を超え、米国市場内部で進む

「構造変化の兆し」

が浮かび上がる。

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