「キムタクが乗るなら、やっぱりEVだよね」 スターの洗練イメージに共感する一般層――ネットアンチの過激バッシングは世間とズレているのか?

キーワード :
,
日本のドライバー1000人調査で、EVは価格や充電の不便さで購入に慎重な一方、静音性や環境配慮では高評価。現実の制約と理想像の隔たりが普及を遅らせている現状が浮かび上がった。

理想と現実の狭間

EV普及:理想と現実の壁
EV普及:理想と現実の壁

 この調査から見えるのは、EVの普及を性能の向上だけで語ることの限界だ。人々の評価は、値段が高く不便だという現実と、スマートで新しいというイメージの間でわかれたままである。今の市場では、広告が描く華やかな物語が、暮らしの金銭事情や住まいの制約にぶつかっている。そのずれが今回の数字に表れている。

 ネットのアンチはこのずれを見て自説の正しさを主張するが、それは誤解である。彼らの言葉は、未来に期待しつつも現実的な制約に悩む一般層の考え方とは質が異なる。馬力や走行距離といった数字だけを比較しても、人の心や財布を動かせる段階は過ぎている。メーカーに必要なのは、有名人の笑顔で不都合を隠すことではなく、徹底的に安く作る努力や、街の仕組みに合わせて充電場所を整える現実的な対策である。

 理想と現実の差が大きくなった今、使う人の利便性を最優先する方法だけが、市場の行方を左右する。テレビのなかで芸能人がスマートに走っても、目の前の駐車場にコンセントがなければ、電動化は画面のなかの話にとどまる。そして、その画面を外から批判するだけのアンチは、次世代の消費者の動きに関わることすらできていない。

全てのコメントを見る