「キムタクが乗るなら、やっぱりEVだよね」 スターの洗練イメージに共感する一般層――ネットアンチの過激バッシングは世間とズレているのか?
日本のドライバー1000人調査で、EVは価格や充電の不便さで購入に慎重な一方、静音性や環境配慮では高評価。現実の制約と理想像の隔たりが普及を遅らせている現状が浮かび上がった。
スマートな象徴

調査を進めると、まったく異なる傾向の数字が見えてくる。「EVが似合う有名人」を尋ねたランキングの結果だ。1位は木村拓哉と鈴木亮平(各55人)、3位は松たか子(49人)、4位は大谷翔平(17人)と続く。5位には所ジョージ(9人)、6位は矢沢永吉(8人)、7位はイーロン・マスクと福山雅治(各6人)、9位は長澤まさみ(5人)、10位にはタモリ、出川哲朗、反町隆史、目黒蓮(各4人)が並んだ。
なぜ彼らなのか。木村拓哉には「かっこよく乗りこなせそう」「スマートなイメージがある」、鈴木亮平には「きりっとして凛々しい」「爽やかさが電気自動車のクリーンさに合う」、松たか子には「軽やかでしなやかさがEVと共通する」といった声が多い。この結果から、EVは「スマートで清潔な暮らしの象徴」として、一般社会に受け入れられていることがうかがえる。ネット上での批判が激しくても、多くの人はEVに対して、スターたちが体現するような洗練された印象を抱いている。
これは使う人の実感というより、メーカーが投じた多額の宣伝費による影響とも考えられる。しかし、この影響が現代社会の理想的なイメージを形作っている。EVは実際の生活から切り離され、メディアが描くきれいな印象として消費されている。中身がともなわないとの指摘はあるが、高い好感度を維持している事実は、ネット上の批判が世間の感覚とはずれていることを示している。いくら批判的な言葉を並べても、世間の「スマートなEV」という共通認識を覆すことは難しい。