「キムタクが乗るなら、やっぱりEVだよね」 スターの洗練イメージに共感する一般層――ネットアンチの過激バッシングは世間とズレているのか?
日本のドライバー1000人調査で、EVは価格や充電の不便さで購入に慎重な一方、静音性や環境配慮では高評価。現実の制約と理想像の隔たりが普及を遅らせている現状が浮かび上がった。
クラシックカーとの対照

印象の偏りは、別の設問である「クラシックカーが似合う有名人」の結果と比べると、より鮮明になる。1位は142票を集めた所ジョージで、次いで堺正章が85票、岩城滉一が20票、唐沢寿明が14票と続く。舘ひろしと矢沢永吉は13票ずつ、木村拓哉が11票、タモリと高田純次が8票ずつ、松任谷正隆と千原ジュニアが5票ずつ名を連ねた。選ばれた理由は、車好きとして知られていたり、実際に自分で所有していたり、渋い姿がかっこいいといったものが多い。注目すべきは、人々の関心の入り方の差である。EVのトップ票は55票に留まったのに対し、所ジョージには142票が集まった。
クラシックカー側に並ぶ顔ぶれは、手入れの手間を承知で楽しむ文化を背景にしている。ネットでEVを攻撃する人々は、自分たちこそ伝統的な車の魅力を理解する人間だと振る舞うことがある。しかし、ランキングに登場する著名人が示す車への愛情と、掲示板に並ぶ罵詈雑言には、明確な差がある。
一方で、EVに求められているのはスマートさや清潔感といった現代的な価値だ。ガソリン車が個性を表す道具として愛されているのに対し、EVは洗練された家電のように扱われている。心を動かす満足感の点では、従来の車文化が築いてきた厚みにはまだ及ばない。それでも、攻撃的な言葉を繰り返す反対派の行動は、豊かな車文化とは距離がある振る舞いに見える。