「キムタクが乗るなら、やっぱりEVだよね」 スターの洗練イメージに共感する一般層――ネットアンチの過激バッシングは世間とズレているのか?

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日本のドライバー1000人調査で、EVは価格や充電の不便さで購入に慎重な一方、静音性や環境配慮では高評価。現実の制約と理想像の隔たりが普及を遅らせている現状が浮かび上がった。

イメージ先行の限界

EVイメージ(画像:写真AC)
EVイメージ(画像:写真AC)

 今回の結果から見えるのは、日本のEV市場が理想論を先行させている現状だ。走行音の静かさ(25.8%)、環境への配慮(19.1%)、電源としての活用(17.0%)といった点は高く評価されている。加速がスムーズであること(11.9%)や、維持費がエンジン車より安い(11.6%)といった前向きな印象も、一般層に確実に浸透している。ネットのアンチはこうした実利を無視して感情的な言葉を並べるが、世間一般の視線はより客観的で前向きだ。

 しかし、こうした期待は、EVのある生活を具体的に描けない(13.5%)や充電の仕組みが不透明(9.7%)といった戸惑いによって保留されている。社会を良くしたいという思いがあっても、自分の足としての車選びには直結していないのだ。アンケートを見る限り、EVは世間のためになる「価値あるもの」として認められている。ただし、それを個人の暮らしに引き寄せるまでには至っていない。消費者は環境への正論を認めつつ、購入となると車両価格が高い(52.4%)という現実に直面し、慎重になっている。

 ネットのアンチはこの沈黙を「敗北」と呼びたがるが、それは誤解である。消費者は価値を認めているからこそ真剣に悩み、足踏みをしているだけである。理想だけでは対応できない家計の事情があるためで、EVそのものを否定しているわけではない。理想と現実の間で揺れる人々の心理を理解できず、一方的な罵詈雑言に終始するアンチこそ、現代の消費動向から最も遠い立場にいる。

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