「アメリカの関税には耐えられません」 マツダの南米再攻略は成功するのか?――15%関税が揺らす北米依存、422万台市場で始まる日本車の生存競争とは

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南米主要7か国の新車市場は422万台規模に拡大。ブラジルでの厳格な排出ガス規制を前に、日本メーカーはスバル撤退、マツダ再挑戦と明暗をわけ、収益確保と規制対応の両立が生き残りのカギとなる。

南米市場の激変

マツダのロゴ(画像:EPA=時事)
マツダのロゴ(画像:EPA=時事)

 日本から遠く離れた南米市場で、日本メーカーの立ち位置が激変している。相次ぐ撤退と新たな参入の動きが同時並行で進み、各社の戦略は不透明さを増した。市場環境を大きく変えたのは、2025年1月にブラジルで発効した排出ガス規制「Proconve L8」だ。この厳しいルールは、市場の競争原理を塗り替えるほどの影響力を持っている。

 かつて欧米勢が支配していた南米は、環境規制の強化を境に、中国や韓国メーカーが勢力を伸ばす主戦場へと変貌した。日本メーカーはこの成長領域を自らの収益源にできるのか、あるいは規制対応や電動化への投資コストに耐えきれず、脱落するのか。

 本稿では、南米からの撤退を決めたスバルや、新たな商機を求めて進出を狙うマツダを取り上げ、各社の経営資源の投入判断について深く掘り下げる。

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