SNSで「工場再開」が話題に ルネサスエレクトロニクスの製造する「パワー半導体」とは何か

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ルネサスエレクトロニクスが、半導体の生産を2024年中に再開すると報じられた。同社はパワー半導体の生産を予定しており、投資額は約900億円としている。世界的な増産の動きの中で、各社によるエンジニアの争奪も盛んだ。

パワー半導体とは何か

ルネサスエレクトロニクスのウェブサイト(画像:ルネサスエレクトロニクス)
ルネサスエレクトロニクスのウェブサイト(画像:ルネサスエレクトロニクス)

 半導体とは、電気を通す「導体」と電気をほとんど通さない「絶縁体」双方の性質を持つ。マイクロプロセッサやメモリーといった小電力で演算や記憶などを行うものを半導体と呼ぶのに対して、省電力や大電力までの制御や供給を行うものがパワー半導体だ。

 一般的に定格電流1A以上をパワー半導体と呼ぶため、文字通りパワーの強い半導体と誤解してしまいそうだが、これは正しくない。用途がまったく違うのである。

 重電機大手の富士電機のサイトでは、自社製品におけるパワー半導体の用途を詳しく解説しており、

「パワー半導体は、高い電圧、大きな電流を扱うことができる半導体です。高い電圧、大きな電流に対しても壊れないよう通常の半導体とは違った構造を持っています。また大きな電力を扱うことから熱を発して高温となりやすく故障の原因になります。 このため発熱の原因であるパワー半導体自身の電力損失を少なくし、さらに発生した熱を効率よく外に逃がす工夫が施されています。パワー半導体は主に電圧、周波数を変えたり、直流を交流、交流を直流に変えるなどの電力変換に使われます。 モーターを低速から高速まで精度良く回したり、太陽電池で発電した電気を無駄なく送電網に送ったり、様々な家電製品、電気器具に安定した電源を供給する場面でパワー半導体は欠かすことのできない主役として大活躍しています」

とある。

 これを読めば、EVの普及によってパワー半導体の需要が高まる理由がわかるだろう。EVにおいて、トランスミッションやエンジンなど、各所の制御にパワー半導体はなくてはならない存在なのだ。

 各種業界では、その安定供給に向けた動きが始まっている。

 5月11日には、日本電産(京都市)が関連企業と連携してサプライチェーンを確立するために、新組織「半導体ソリューションセンター」を設立した。なお、所長にはルネサスエレクトロニクス出身の大村隆司執行役員が就任している(『日本経済新聞』電子版2022年5月11日付)。

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