2026年の審判――「全機能統合」か、それとも「機能別連邦」か【短期連載】日産はホンダと再び歩みを進めるべきか(4)
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日産とホンダの現在地

日産とホンダの2025年販売実績が1月末に公表された。この数字から両社の現状を確認する。
日産の国内販売台数は40万2977台で、前年同期比で15.2%減少した。海外販売は279万9160台で前年から2.6%減った。地域別では、北米が131万3032台で前年より2.2%増加した一方、欧州は32万9557台で7.2%減、中国は65万3024台で6.3%減、その他地域は50万3547台で6.3%減となった。
ホンダは国内で61万9400台を販売し、前年から7.3%減少した。海外販売は290万2505台で7.6%減だった。地域別では北米が162万6143台で前年より0.6%増加したが、欧州は8万8680台で10.9%減、中国は64万6971台で24.2%減、その他地域は54万711台で5.4%減となった。
日産とホンダを比較すると、国内ではホンダが約20万台多く、海外では約10万台多い。特に日産の国内販売の落ち込みが目立つ。海外ではホンダが欧州市場で弱く、中国市場では販売台数自体は日産とほぼ同じだが、前年比ではホンダが24%減少していた。中国ではEV化が急速に進んでおり、こうした競争環境を考えると、日産とホンダともに市場縮小は避けられない。
そのため両社とも、北米市場を維持しつつ欧州やその他地域への注力を強めざるを得ない。特に欧州は、数字が示す通りホンダにとって未開拓に近い市場である。BYDは欧州(EU域内)で2024年の3万9303台から2025年には12万8827台へと販売を大きく伸ばし、ホンダを1年で追い抜いた。これは驚異的な伸びといえるが、ホンダにも成長余地は残されている。
しかし、EVやソフトウェア定義車両(SDV)への開発投資を続けながら新市場を開拓することは、日産とホンダだけで進めるには限界がある。さらに現地生産を拡大している中国メーカーとの競争も避けられない。両社のこれからの道のりは、予想以上に厳しい状況にある。