「週3~4日」しか車に乗らない人は、なぜ「最も不幸」なのか? 月6万円超の支払いが突きつける“所有の限界”

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新車購入者の満足度は高い一方、週3~4日利用する中間層は「非常に満足25.4%」「月6万円超で57.1%が予算オーバー」と調査。支出と利用価値の乖離が家計を圧迫し、市場の二極化を鮮明にしている。

満足度の谷

「新車購入とお金の実態調査2026」(画像:クルカ)
「新車購入とお金の実態調査2026」(画像:クルカ)

 調査では、「ほぼ毎日使用」する層の「非常に満足」は41.3%に達する。一方、週3~4日しか使わない層は25.4%にとどまり、15.9ポイントもの差が開いた。不満率も同様で、ほぼ毎日使う層は6.2%、週1~2日以下は8.7%であるのに対し、週3~4日は11.6%と全体で最も高い。浮かび上がるのは、

・車がもたらす価値
・実際に支払う費用

の間に生じた大きな“ズレ”である。毎日車を動かす層は、生活を支える不可欠な基盤として車を捉えており、使用頻度が高いほど固定費も必要経費として納得されやすい。対して、週1~2日しか使わない層は、車を嗜好やステータスの象徴として扱う傾向がある。走行距離が短くとも、所有そのものの充足感がコストをある程度相殺する。

 問題の核心は、週3~4日という中間の頻度にある。在宅勤務と出社を使い分け、送迎などを週の半分ほどこなす生活では、車は必要だが支出に見合った移動の価値を実感しにくい。満足度は支払い額ではなく、費用に対して得られる体験の濃さで決まる。

 中間層は、所有の高揚感は利用の習慣化で薄れ、支払いの痛みを忘れるほどには活用できていない。実利も充足感も不透明なまま、維持費だけが家計を圧迫する。こうした費用と満足の不一致が、心理的な死角を生み、不満の根源となっている。

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