ダイハツ「ウェイク」は早すぎた存在だったのか?――販売66%減で生産終了も、中古でリセール輝く根本理由
燃費と走行性能のバランスが評価を左右

ウェイクは燃費の面で、競合車と比べるとやや不利な条件を抱えていた。ノンターボ・2WDモデルのJC08モード燃費は25.4km/Lで、軽自動車として平均的に見える。だが車両重量はおおむね990~1020kgとやや重く、全高1835mmの背の高さが空気抵抗に影響し、同クラスのスーパーハイトワゴンより不利になりやすい傾向があった。
スーパーハイトワゴンの代表格であるホンダ・N-BOXやダイハツ・タントは、全高をおおむね1750~1790mmに抑えつつ、NA・2WDでJC08モード燃費24~28km/Lを実現しており、燃費面ではウェイクより優位なグレードも少なくない。ウェイクはそれらより35~85mm高いため、特に高速走行時には空力面で差が出やすく、実用燃費にも影響が表れる場合があった。ただし、カタログ数値の差は数km/Lにとどまり、極端に見劣りするわけではない。
走行性能については、SNSやユーザーのレビューで
「ノンターボエンジンだと高速道路の合流や急坂で非力さを感じた」
という声もある。一方でターボエンジンを搭載したモデルは加速性能に余裕があるが、JC08モード燃費は23.8km/LとNAより低下する。ただ、この数値は同時期のターボ付き軽自動車としては平均的であり、燃費か走行性能のどちらかを必ず犠牲にするほどの極端なものではない。
つまり、ウェイクの評価を燃費や走行性能だけで判断することはできない。市場競争力を相対的に失った背景には、性能以外の要素も関わっている。デザインの好みや価格設定、タントやN-BOXなど既存人気車とのブランド力の差、レジャー志向のボディパッケージに対する需要の限定性など、複数の要素が絡み合っていたと考える方が自然である。
したがって、燃費だけを理由に競争力喪失を断定するのは適切ではない。ウェイクの評価は、パッケージングや使い勝手といった長所も含め、総合的に見て判断する必要があるだろう。