「120万円で自家用機を買いました」もはや“富裕層だけの道楽”ではないのか? 小型飛行機の価格幅と購入後に立ちはだかる現実
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小型飛行機という選択肢の現実

著名人や資産家がプライベートジェットを使って移動している、という話は珍しくなくなった。チャーターであれば比較的気軽に利用できるが、機体を自分で持つとなると話は変わる。では、実際に所有する場合、どの程度の費用がかかるのか。ここでは、個人でも現実味があるとされる小型飛行機について、購入費用とその幅を整理する。
小型飛行機の価格帯は驚くほど広い。数百万円で手に入るものもあれば、数千万円を超える機体もある。差を生む要素は、機体の種類、新品か中古かといった状態、そして搭載されている装備の内容などだ。外見が似ていても、条件次第で価格は大きく変わる。
もっとも低価格帯に位置づけられるのが、
・超軽量航空機
・実験用航空機
と呼ばれるカテゴリーである。主な用途はレジャーで、構造は比較的簡素、重量も抑えられている。扱いやすさを重視した機体が多い。
新型の超軽量機であれば、8000~1万5000ドル、日本円でおよそ120万~225万円ほどで購入できる例もある。従来型の航空機と比べれば、機体を所有するという行為のハードルはかなり低く感じられるだろう。ただし、飛行できる条件や性能、積める装備には制限があり、用途は限定される。
操縦免許が必要な小型機のなかで、比較的手が届きやすいのは中古の単発機だ。たとえば、セスナ140やラスコム8といった旧型機は、2万~5万5000ドル、約300万~825万円程度で流通している。個人所有を考える際、現実的な候補に挙がりやすい価格帯である。
単発機は、自家用機の操縦士にとって標準的な存在といえる。ただし、価格は一律ではない。年式、整備の状態、これまでの飛行時間によって評価は大きく分かれる。
セスナ150やパイパーPA-28シリーズといった入門向けの機体では、年式が古く、飛行時間も多いものなら2万ドル前後、約300万円程度から見つかる。一方で、整備状況がよく、比較的新しい航空電子機器を備えた機体になると、10万ドル、約1500万円を超える水準に達することもある。
さらに、新造の単発機、とくに高性能な電子機器や各種システム、十分な積載力を持つモデルでは、価格は30万ドル、約4,500万円以上に及ぶ。小型飛行機とひとくちに言っても、その世界は決して一様ではない。