「高速道路 = 最速・最短」という考えは時代遅れ? 年間約6万km走る私が中央道で「30分短縮」した実録とは

キーワード :
, ,
年末年始の中央道で発生した16km・70分の渋滞。だが、筆者はスマートICで一般道に降りる判断により、所要時間を約30分短縮できた。高速道路に固執しない選択は、渋滞構造と情報の読み方次第で現実的な武器になる。

時間安定を重視する高速道路

中央道上り線。上野原IC手前(画像:都野塚也)
中央道上り線。上野原IC手前(画像:都野塚也)

 今後、高速道路の渋滞対策は大きく変わる。国土交通省や高速道路会社は、混みやすい区間を中心に、車線の増設など物理的な改善を進めている。ボトルネックを減らすことで、流れを安定させる狙いだ。

 ナビ機能も進化する。これまでのような経路表示だけでなく、状況に応じて別ルートを瞬時に示し、その理由も伝える方向に向かう。高速道路は速さを重視して整備されてきたが、これからは到着時間が読めることが価値になる。速く走れるかより、時間がぶれにくいかが問われる。

 ドライバー側の判断も変わる。高速道路を降りるかどうかは、ひとつの情報では決めない。混雑状況や距離、周辺道路の様子など、複数の条件がどれだけ重なるかで判断する力が必要になる。そのため、日頃から情報を集め、読み取る力を高めておきたい。

 中央道上り線の上野原IC付近が混みやすいのは、特別な事情ではない。交通量に対して道路の受け止められる量が足りていないことが背景にある。原因がわかっている以上、管理側には早い対応が求められる。細かな交通状況や道路の特徴を、もっとわかりやすく伝えることが第一歩となる。

 一方で、利用者にも役割がある。得られる情報を自分なりに整理し、よりよいルートを選ぶ力を磨くことが重要だ。普段の運転から周囲に目を向け、知識を積み重ねる姿勢が、結果として移動の質を高めるのだ。

全てのコメントを見る