「最先端」の正体はポンコツだった? サンフランシスコ大停電で見えた「ロボタクシー」の“自律”の限界
サンフランシスコで13万人が影響を受ける大規模停電が発生。ウェイモのロボタクシーは立ち往生し、クラウド依存の自律走行の脆弱性と都市インフラへのリスクが浮き彫りになった。
クラウド依存が露呈させた構造的脆弱性

ウェイモは公式見解で、今回の大規模停電が自律走行技術の堅牢性を試す機会になったとも説明している。ロボタクシーは本来、自律走行できる構造だが、実際にはクラウド経由での遠隔操作による「人間の判断」に強く依存している事実が露呈した。停電などによって通信が途絶えると、自律走行するための知能を失う脆弱な構造となっている。
また、ロボタクシーは公衆電波を制御に使うビジネスモデルであることから、停電などの非常時に都市の安全を脅かす「外部不経済」を招いた。一部報道によると、停電によって各家庭のWi-Fiが使用できなくなり、モバイル通信のLTEや5G回線が一時的に飽和状態になったと報じられている。こうした状況下で、ロボタクシーを正常に制御できるだけのデータ通信を維持することは極めて困難だった可能性がある。
さらに、無人で運行されるロボタクシーの限界も垣間見えた。サンフランシスコ市内を運行するテスラのロボタクシーには監視員が同乗しており、停電下でも運行は継続された。人による物理的介入ができない「無人車」が、リスクを増大させた側面があることは否定できない。