下り坂で「ニュートラル」に入れるべきでない理由──低回転でも燃料消費する「アイドリング維持の罠」とは

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下り坂でのニュートラル惰性走行は、燃費を逆に悪化させるだけでなく、安全リスクも増す。現代車の電子制御ではエンジンブレーキ時に燃料カットが可能で、ギア操作の遅れが事故やブレーキ摩耗を招く場合もある。

現代車の燃料制御

自動車(画像:写真AC)
自動車(画像:写真AC)

 エンジンがドライブトレインから切り離される、すなわちニュートラル状態では、燃費が向上すると思われがちだ。

 下り坂で重力に任せて車を動かすと、タコメーターはアイドリング回転数まで下がる。一見、燃料消費が減るように見える。しかしこの直感は古い理解に基づく。キャブレター時代のエンジン構造を前提にしており、現代の燃料噴射システムやエンジン制御ユニットの挙動は考慮されていない。

 さらに、ニュートラルでの惰性走行はブレーキへの依存度を高めるため、安全性や機械的リスクが増す。現代の車両は、減速時に条件次第で燃料供給を完全に停止する電子制御システムで管理されており、ニュートラル惰性走行は燃費向上にはつながらない。

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