キャンピングカー市場1100億円突破! なぜ市場は「新車」「中古」で二分されるのか? 市場拡大の裏側で進む変化とは
キャンピングカー市場は保有台数16.5万台、2024年販売総額1126億円と過去最高を更新。移動しながら暮らす住まいとして進化し、車両、地域、インフラが連動する新たな経済圏を形成しつつある。多様化する利用者層とレンタル、サブスクの拡大が成長を後押ししている。
移動する住まいとしての価値

キャンピングカー市場は、移動しながら暮らす住まいとしての価値を高めつつある。車両は移動手段であると同時に、滞在や仕事、生活の拠点としての機能を持つようになっている。保有台数16.5万台という実績は、市場がすでに成長局面にあることを示している。
市場の価値を最大化するには、インフラ、制度、サービスの三位一体での整備が欠かせない。滞在可能な場所、充電設備、給排水施設、駐車規制の調整などがともなわなければ、成長は頭打ちになる可能性が高い。都市部や地域ごとの規制調整も、市場拡大のカギとなる。
キャンピングカーは、多様なライフスタイルや働き方の変化を映す存在でもある。リモートワークや長期滞在、地方移住の試みなど、移動する住まいとしての機能は地域経済や観光振興にも波及効果を持つ。自治体や観光地は、滞在型のプログラムや体験型コンテンツを整備することで、関係人口(地域に定住はしていないものの、何らかの形で地域と継続的・間接的に関わりを持つ人々)の増加や地域消費の拡大につなげられる。
市場の拡大と価値向上を同時に捉えれば、キャンピングカーは自動車産業における新しい車両カテゴリーとして、今後さらに重要性を増すだろう。