キャンピングカー市場1100億円突破! なぜ市場は「新車」「中古」で二分されるのか? 市場拡大の裏側で進む変化とは
キャンピングカー市場は保有台数16.5万台、2024年販売総額1126億円と過去最高を更新。移動しながら暮らす住まいとして進化し、車両、地域、インフラが連動する新たな経済圏を形成しつつある。多様化する利用者層とレンタル、サブスクの拡大が成長を後押ししている。
メーカー戦略の多様化

世界のキャンピングカーレンタル市場は2024年時点で38.5億米ドル規模に達し、年率7%の成長を示している。国内でも事業者の増加や資金調達の活性化が進む。
「必要なときだけ使う」
という利用スタイルが広がれば、事業者は稼働率向上による収益最大化を求められ、車両のメンテナンスや保険、二次流通まで含めた総合的な運用モデルが必要になる。
所有から利用への移行は、サブスクリプション型サービスにも波及している。キャンピングカーは動く資産としての価値を強めつつあり、軽キャンパーや中古流通の拡大は従来の乗用車・スポーツタイプ多目的車(SUV)・商用バン中心の市場構図に変化をもたらしている。
メーカーは新モデル投入だけでなく、改造ビルダーとの協業やサブスク型サービス提供など、ビジネスの幅を広げる必要がある。従来型の「車を売って終わり」ではなく、移動と滞在をセットにした総合サービスに踏み出せる企業が、次の市場をつかむ。
同時に、制度が市場拡大に追いついていない点はリスクとなる。保険制度や整備基準、安全管理、中古流通の透明性、貸渡事業者の監督体制は整備が進むものの不十分であり、滞在インフラが不足する地域では車両だけが増え、路上滞在や近隣トラブルの発生も懸念される。用途地域規制や駐車規制との整合性も重要であり、業界団体と自治体、国の連携が不可欠である。